8月8日 晴れ


 朝起きてみると、部屋には誰も居なかった。5時前に同じ部屋に寝てた人達が出かけていったような気がする。で、そこから寝直したのは覚えてる。うーん、いま何時やろー。ありゃ、もう8時を回っている。今日もゆっくり寝てしまった。あーしまった!一緒に積丹に行くって言うてたんや!
 荷物のところに置き手紙を発見した。「一緒に行こうと約束してましたが、あんまり気持ち良く寝ているようなので起こさずに出発します。」昨日の京都の学生さんからだった。悪いことしたなぁと思う。追いかけようかとも思ったけども、彼のバイクは1000ccのビッグバイク。どうやっても俺のバイクのスピードでは追いつけないんだよねぇ。はぁぁぁ。ゴメンねぇ。
 と、諦めて1階ロビーに行ってみると残っているのは連泊組がほとんど。朝のニュースを見ながら、今日はどの方面に行くとか、バイトだとか言っている。かなり連泊を勧められたがルート的にこっちには来れないんよね。出発に向けて荷物をまとめに一旦部屋に戻った。暑い。今日も暑い。今日の目的地は積丹半島。そしてウニ丼。今回の北海道ツーリングの最大の目玉でもある。思いっきり気合が入る。
 9時頃に出発をした。R276でまずは美笛峠を越えて道の駅「フォーレスト276大滝」へ。以前にも訪れたがここのトイレが凄い。大理石で出来た壁や床。自動演奏のグランドピアノがトイレ前のホールにあったりと、なかなかエグゼクティブでゴージャスなトイレ。
 R276で倶知安を目指す。途中から眼前に「羊蹄山」が見えてくる。そしてR276は羊蹄山を半時計周りに迂回していく。倶知安の中心街に来るとR5に出る。少し南下し道道58号線へと右折。少し細い区間もあるので注意しながら「ニセコアンヌプリ」を駆け上がっていく。登り切ったあたりから道を右折、ニセコパノラマラインへと入って行く。ここは本当に雄大な景色のパノラマが広がっていた。道も良いし、景色も良い。エエでぇ。
 次第に視界に海が見えてくる。道道66号線の終点はR229岩内町となる。まず給油。続いて休憩。道の駅「いわない」に向かう。ここの道の駅は場所も駐車場もちょっと分かりにくい。もうお昼時なんでご飯を食べても良かったんやけど、勿論ウニ丼目当ての今日なので何にも食べないことにした。これから積丹半島1周へ向けて走り出した。
 海に面したR29を北上していく。断崖と言い切って良いぐらいの狭いところ。そんな海と崖の隙間に道路を通してある。本当につい最近になってやっと開通したっていうの頷けるようなところばかりだった。いまだに工事中なところも多く、トンネルの補修や道幅拡張などあちこちで行われていた。
 海岸線も砂浜ではなくて岩場。ところがこちらの人々はそんな岩場でも海水浴をしていた。ちょうど日曜日でしかも異常気象ともいえる猛暑なのでより一層の混雑。路上駐車も平気でしてある。さすがにちょっと危険でした。狭すぎるとこにはあんまり停めないようにしようよ。
 神恵内村ぐらいからウニ丼のノボリを掲げた店を見つけられるようになった。どこの店で食べようかと思案しながら走っているといつの間にやら積丹町へ。そして決めかねてうちに古平町に入ってしまった。これではアカンということでちょっと逆戻りした。結局ツーリングマップルに紹介されていた「冨久寿司」というお寿司屋さんにした。
 お昼を過ぎた時間なのに、駐車場には車がかなり停まっていた。店構えはそんなに大きくはないんやけれども、中は広いらしい。戸を開けてみると家族連れなどで混雑してた。それでも1人ということで5分ほど待っただけでカウンターへと案内された。注文は勿論ウニ丼。こちらでは「生ウニちらし」というメニューになっていた。2500円。高いでしょ。でもこれが高くないんよね。
 10分ぐらい待ったところで「生ウニちらし」がやってきた。おばさんが出してくれたんやけども、「これサービス。」と言って「イカそうめん」が入った小皿も付けてくれた。親切に「イカは生姜醤油ね。それからウニは何にも掛けないで食べみな。美味しいよ。」と言いながら生姜醤油をくれた。こんな時はミスボラシイ姿で居る自分にラッキーと思う。
 さてと「生ウニちらし」かい?そりゃーもう、ね。一口食べて身体機能が一瞬停止したもんね。生のウニってこんな色でこんな味なのね。細かい表現はしません。これはやっぱりココへ来て食べるしかあらへんよ。せやからこれ以上はもう書かへん。
 機嫌がすっごく良くなって、お腹も大きいしあとは宿を決めて走り出すだけ。コンビニで休憩しながら考えてみる。小樽だと近すぎる。もうちょっと行けるんで札幌ぐらいまで行ってみることにした。ところが余市町あたりから猛烈に車が増えてきた。夕方になったので行楽帰りの車が小樽や札幌に戻るようだ。R5に入ったころにはすっかり渋滞。
 初めは大人しく車の列に着いてたけれども、ひどいんで横をすり抜けることにした。あんまり荷物満載でやりたくないんだけれど。小樽市に差し掛かる頃から1台のカブが後ろについていた。で地元の人かなと思ったので道を譲って先に行かせて見るとナンバーは京都市。???もしやもしや。おそらく彼、は彼女で釧路で会ったあの人やと思う。ナンバーは確かに一緒やったと思う。でも確認できませんでした。15分ほど後ろを走ってたけど、なんか前に見たときより逞しくなってたような気がしたなぁ。
 小樽の市街地手前で京都のカブねーさんとは離れることになった。元気で帰ってね。明後日には再び来ることになる小樽の町並みを一気に通過して行った。北海道上陸の日に通行規制で断念した朝里峠に向かってみた。綺麗なワインディングロードで久しぶりにちょっとグリグリ走ってみた。って言っても所詮トレールバイクなんでそれなりやけど。一気に定山渓まで抜けてきた。うーんこれならちょっとがんばって走れば今朝泊まっていた「樽前荘」まで行けたかもとか考えながらもここからR230で札幌へ向かうことにした。市街地に入るまでに二つばかしライダーハウスがあるようなので、そのどっちかでお世話になることにしよっと。
 ところが結局どっちも見つけられないままに真駒内公園まで来てしまった。どう考えても行き過ぎたので戻る。途中で「オートハウス」に電話してみた。宿泊はOK。近くまでくるとR230沿いに案内板が出ているということだった。ということで戻る。言われた通り案内板が嫌っていうほどあった。さっき反対車線を通ったときは全く気が付かなかったのに。
 信号のある交差点を左折。そんなに広くない道をドンドン登っていく。突き当たりの右側が目的地。先人たちに勧められてまず風呂に。この風呂がドラム缶で出来た五右衛門風呂。下から火を炊いている。勿論熱くないように、板が轢いてある。でも気を付けないとドラム缶自体は結構熱い。風呂から出て湯冷まししていると続々と今日の泊り客がやってくる。とその中に車でやってくるおじいさんが。この人がココのオーナーだとか。なんか、昨日から網走のほうへ行っていて。朝網走を出て、今着いたとか。元気な爺やなぁ。
 そうこうしているうちに日も暮れてきた。取り敢えず晩飯と寝酒を買いにコンビニへ。結構な山にあるこの宿からはコンビニまで行くのにバイクで5分ぐらいかかる。この買い物に行くときに今回初めてキツネを見た。なんで今まで1回も会わなかったのに、よりによって札幌市内で見るとは。
 昼食が豪勢だったので、謙虚にまとめた夕食を食べた。なんか疲れ気味な今日はあんまりいろんな人とは喋れなかった。お腹が大きくなって、アルコールが入ると眠くなってしまった。ライダーハウスでの宿泊は今日が最後やのに。かなり残念。