8月2日 雨のち曇り

 朝起きてみると雨やった。悩んでるうちにドンドンみんなは出発している。網走監獄でも見に行くかなぁと出発を諦めかけると、雨が小降りになってきた。行くで、宗谷岬と稚内。出発決定。
 荷物をまとめてると隣りの人も起きた。でも天気はいまいちなんで悩んでる様子。こっちは取り敢えず行くと決めたんで着々と準備を進めてる。その間も雨は降ったり止んだり。もうこんな天気も慣れたモン。レインウェアを着込んで走り出せば小雨も大雨も霧も変らへん。
 サロマ湖に近づくにつれ更に雨脚は強まっていった。小さな丘を越える時など前が見えないくらいの豪雨になったりもした。天気予報では停滞前線がこの付近にいて、それは南下中のはず。北上する方向に走っているから確実に前線の下を通るし大雨にもなるはず。天気図通りといえばその通りの天候に納得と諦めで走る。サロマ湖でホタテをたらふく食べるつもりやったけどこの雨では停まることすら躊躇する。走ってしまうしかないのかな。
 サロマ湖も半分を過ぎた辺りから前方の空が明るくなり始めてるのが見えてきた。そしてその空の下まで走ると雨は小降りに。更に走ると雨は完全に止んだ。道の駅「愛ランド湧別」で休憩。来た方向から来たライダーと情報交換するとここから北は全く雨は降ってないという。確かに空は明るい。他にも南から来たライダーは皆ずぶ濡れ。それに比べて彼らはレレインウェアも着ていない。これから北上するのには前途洋々やね。序でにこの道の駅でなんか食べよう、ホタテがあるとラッキーと思って中に入るとレストランは休み。残念やねぇ。
 雨が止んだらR238を宗谷岬に向かってただただ走る。枝幸での宿泊も考えてたけどこのペースなら全然余裕で稚内まで行ける。浜頓別を過ぎ、猿払に入ると海岸線を走る。この道にはトンボが多かった。数多くのトンボを身体中に受けながら走る。痛いよ、トンボ結構。なにもない道にちょっとずつ建物が増え始めると宗谷岬に着いた。写真で見た通りの碑が立っていたが、想像以上に土産物屋が乱立。なるほどどうかなって感じはするね。証明書
 みんなに倣って最北端の碑の前で写真を撮ろうかと思って近づいていった。あんまり人が多くてみんな並んでまで写真を撮ろうとしている。その姿が滑稽で面白すぎた。わーニッポンジンって感じが皆さんオーラの如く漂わせていて、本当に愉快痛快やった。んでもう写真はやめ。でも最北端給油証明書がちょっと欲しくって近所にあるGSで給油。まぁそこそこガソリンも減ってたんでちょうど良かったんやけどね。
 見物もそこそこに稚内に向けて走り出した。時間的にちょうど夕方に着きそうなので稚内空港を過ぎたあたりで今日の宿を決めて電話しておこうとコンビニで休憩。稚内には4つほどライダーハウスがある。こないだ聞いた話では「ライダーハウスみどり湯」というところは焼酎&カラオケ大会が毎晩のように繰り広げられて中々楽しいとか。酒はエエけど歌はちょっとね。で、人気があるという噂の「ライダーハウスドミンゴ」にすることにした。とりあえず電話してみると、道順を教えてもらえた。これで間違いなく着けそう。
 教わった通りに行くとちゃんと看板が出ていて、全く道に迷わず着いた。受付って書いてあるところはどう見ても普通の民家。あれ?喫茶店が受付をやってるんじゃなかったかな、とか思いながら歩いていくとおばさんが出てきた。やっぱりここで合ってるみたい。受付を済ませると、いいお風呂があるって教えてくれた。なんでも町の人も良く行くらしい。最近出来たところで何種類かの風呂があるんだとか。部屋に荷物を置いて、先客の人が塗れた衣服と靴を干しているのをみて、ああこの人もずぶ濡れになった同士だと感嘆しながら、風呂へ。昨日シャワーだけやったのでウキウキで向かってみた。ところが曖昧に地図を見ていたのですっかり分からん。途中で買い物に行ってたのがアカンかったんかな。携帯ラジオとかバイクに貼り付けられるコンパスとか。お風呂屋は迷いに迷って結局分からず。戻ってきて、再度地図をチェックして改めて行ってきた。ここもいわゆる健康ランドもどきで、地元の人がほとんどなのかな。でもキレイやし、ちゃんと洗えるし。ここには大型のクーラーが脱衣所にあった。池田町の風呂は扇風機しかなかったのに。偉いぞ稚内。
 宿に戻ってみると先客の人が居てた。でも腹が減ってたので「飯食いに行ってきます。」って言って一人でお出かけ。うろうろと稚内の夜の街を歩きながらちょっと小奇麗な料理屋を見つけた。創作の和洋中の寿司っていうあんまり訳分からんお寿司屋。うーん不思議。で入ってみるとガラガラ、あれ?聞いてみると今日は貸し切りだとか。なるほどね、空いてる訳ね。それならそうと表に張り紙の一枚も張っておいて欲しかったね。ショックに打ちひしがれながらももうちょっとウロウロしてみたがこれっと思う店がなく、結局コンビニで弁当とお酒を買って帰還。
 すると昨日網走で隣りに居てた人がいてる。あれ?とこっちは驚いてるが向こうはバイクを見て俺が居てるのを確認してたみたい。嬉しそうに「よぉっ!」とか言うてる。まぁ知らん顔より知ってる人間の方が気ぃ使わんわな。その場には既に酔っ払ってる人が5人。札幌からのライダーと旭川から来た高校生3人組、それに昨日の人。ウォッカの瓶が1本空いてるぞ。何をしてるんや、君ら。急いで場に馴染むべく買ってきたおにぎり二つを食べ、ビールを飲んでアルコールに慣れてからウォッカを飲んでみた。きっついぞぉ。なんじゃこりゃ。「稚内はウォッカでしょう。」の一声で飲んでたけど、これはどうかなぁ。高校生3人組はすっかり出来上がってるし、しばらくするとダウンするし。若いねぇまだまだ。と思ってたけどこっちも駄目でした。3人が落ち着いた後にトイレを10分ほど占領。すっかり復活する辺りは経験の違いだよ、若者。
 酔いつぶれる前に聞いた話だと、高校生は旭川のGSでバイトしてるとか。2、3日後には旭川に行くんで店に寄ると堅い男の約束をした。序でに旭川で美味いラーメン屋っていうとどこ?と聞くと色々名前が挙がったが、3人が共通してオススメしてくれたのが「よし乃」。旭川に行ったら食ってみようやないの。そんなこんなで夜は更けていく。ああ、今日は疲れた。