8月1日 曇り時々晴れ

 今日は早めの出発。何といっても朝起きたら雨じゃなかった。いつもならまだまだ寝ている7時過ぎに走り出した。
 まずは「開陽台」。ライダーの聖地とか言われてるらしいけど、得てしてそういうところは人が多すぎる。だから今回もそこでのキャンプは遠慮しておいた。でもとりあえず見るだけ見ようと思って行ってみた。
 360度の展望はさすがに良かった。でもこれで快晴の青空ならねぇ。さて噂通り展望台裏にはテントがいっぱい。駐車場にはかなりの数のバイクが停まっているので彼らが寝ているんでしょうね。30張ぐらいはあったかな。風も強く吹いてるのによくやるね。
 それにしてもこの周辺の道がエエ。地平線まで続く真っ直ぐな道。ほのかなアップダウンを挟んでずぅっと続く道。牧草地帯の中を延びて行く道は感動までもしてしまう。これがあるからライダーが集まるんやろうね。道東ってエエわぁ。
 そんな道を走りぬけ「摩周湖」へと向かっていく。だんだんと山中へと入り、辺りは木々が覆い道もカーブが増えだす。今回は敢えて「裏摩周展望台」から見ることにした。今のところ天気は良いし、雲も流れている。湖が見られることを願って展望台へと向かった。観光バスで来るには駐車場が狭すぎるし、裏というだけあって人は少ない。展望台到着は朝8時30分だった。
 摩周湖は青い空と緑の山々と共に綺麗にその深く蒼い湖面を見せてくれていた。
 その情景にすっかり見とれていたが、5分も経たないうちに薄い霧が掛かり始めた。やはり「霧の摩周湖」は本当なんだと感心しつつ次は「神の子池」に向かってバイクを走らせる。中標津斜里線こと道道1034号線に戻り少し北上。案内板が出ているのですぐに分かるわき道へと入る。ここはダートになっているがオンロードバイクでも走ることはできるだろう。普通のセダンも走っていた。大体車1台半ぐらいの幅の道だが。こんな時の為にトレールバイクを選んだやから、全然ノー問題で走行。ゆっくりしたペースで2kmのダートを走り終えると広いところに出る。駐車スペースになっているこの場所から歩いて2分ほどのところに、小さな「神の子池」が本当にひっそりと待っていた。
 池の底がはっきりと見えるほどに澄んだ水。色がエメラルドブルー。感嘆の声が出たわ。摩周湖の水が湧き出ているというのも頷ける。北海道の自然と言うと、大きいとか雄大とかが前面に出るが、わずか10m四方ほどの池に感動するとは思わんかったね。いやーここは本当にあんまり人が一杯来て欲しくないねぇ。
 朝から感動続きのまま一路、斜里町へ。予定では知床を回った後、斜里にはまた戻ってくることになっている。そんな斜里で給油し万全の態勢で知床半島を目指し進路を東へ、R344を行く。しばらくは知床の山々を正面に走る。やがて道は海岸線に出る。観光バスが増えてきたことからも観光地に向かっていることを感じさせる。途中「オシンコシンの滝」があった。バイクを停めて見ても良かったんだけども、走りながら見えてしまったんで先に進むことにした。
 進むにつれ、次第に「カムイワッカの滝」の交通規制を知らせる案内表示が目に付くようになってきた。既に判ってることではあるんやけどねぇ。宇登呂港を過ぎ、ちょっと山間部に入ったところで「知床自然センター」に着いた。「カムイワッカの滝」に行くにはここから片道540円のシャトルバスに乗らなければならない。この規制は今年から開始されたもので7月26日から8月10日まで、この先の「カムイワッカの滝」に続く10kmほどの道は一般車両通行止め。勿論バイクも。「カムイワッカの湯の滝」に是非とも入りたかったのだが、「自然味溢れる」が売りの温泉にみんなで仲良くバスに乗って行ってしもてどうなん?と思ったからヤメた。噂話で聞いたらこのバス企画は地元のバス業者との癒着の固まりらしい。自然保護という目的は確かにあるらしいけど、一番観光客が訪れるお盆の時期は規制が無い。どういうことかなぁ?
 この先「知床五湖」までは自走できるので、行ってみることにした。五湖というからには5つの湖があるのだが、今は熊が非常に多く出没しているらしく2つまでしか行けない。40分の周遊ハイキングコースをテクテク歩いて行った。遊歩道以外は熊笹や樹木が生い茂っている。ホンマに熊が出てもおかしくないよなぁ。一人歩きはちょっと恐かったので、前方を行く家族連れに着かず離れず着いていった。湖越しに見える羅臼岳が綺麗に見えたねぇ。
 「知床五湖」観光を終えると、R334まで戻り知床峠に向けて走り出した。この峠、西側はゆったりとした道なり。峠から東側は楽しくワインディング。但し景色は両側ともに素晴らしい。峠を越えてワインディングがなだらかな下り坂の直線になる頃小さく「熊の湯」がある。気持ち良く走ってると見過ごすから気を付けよう。・・・行き過ぎて戻ってきた経験者より。
 当然、無料の露天風呂。これがまた湯が熱い。原泉は90度ぐらいとか聞いたかな。今回発の露天風呂で天気もエエしウキウキ気分で入る。気持ちエエねぇ。男湯は脱衣所だけ建物がある。女湯は脱衣所は勿論、湯船もちゃんと囲ってあり外からは全く見えない。なるほど女性も安心。入浴中に「555」の事を聞いたんやけど、いまいち何の事か分からなかった。キャンパーでないので要らんかなぁと思ったぐらい。中標津に行ったら買った方が良いと言われたんやけど今朝、中標津を発って来たばっかりやからなぁ。暖まりすぎた身体を冷やす合間にその原泉とやらを飲んでみた。玉子の味がした。正確には硫黄の味なのね。
 もうちょっと身体を冷やそうとTシャツで走り出した。R355を南下するとすぐに海に出た。すると風が強い。ちょっと涼しすぎたのでいそいそとジャケットを着込む。海から陸への風向きで、対向車線にはみ出しそうになりながらも沖に浮かぶ国後島を見て走る。標津町でR244野付国道に入り西へ、再び斜里町へと向かう。根北峠付近は深い山並みの中。地元の農作業車両を抜くのに手間取るくらい、北海道にしては狭い目の道。本州間隔で言うと十分広いけど。
 一気に峠を越えて斜里町に戻ってきた。「クリオネ牧場」というところに併設されているライダーハウスに泊まるつもりだったが、この時まだ2時過ぎ。翌日以降の稚内行きを考えるとちょっとでも北へ行っておきたくなった。網走までは約40km。良い時間に到着できるし、ライダーハウスもいくつかある。行ってみよっと。
 R244を網走に向けて走り出す。しばらく進むと海岸線に出た。ちょっと小雨が降り始めたが、それ以上に横風が気になる。ひたすら走っていたので「小清水原生花園」なんかも素通り。元々あんまり興味がないってのもあったけど。網走が近づくにつれて交通量も増える。前方に港が見え始めて本当に近づいてきたのが良く分かる。網走市街に入りR39への分岐点手前で何となく左折してしまった。案内標識につられて曲がったと思うんやけど、どうも完全な間違いみたい。市街地を迷った挙げ句、案内標識を無視してカンを頼りに走ったらR39に出ることができた。迷った時は自分のカンが一番。
 網走湖畔を走り、「呼人駅」が左手に見える交差点を右に曲がる。後は適度に現れる看板に従って、「ライダーハウス夕陽の家」を目指す。湖畔に出てから少し走ったところで1台のバイクに抜かれていった。あとで分かったが彼も同じライダーハウスに宿泊する人だった。前にもここに来たので場所も知っている。初めて訪れるのでキョロキョロとしながらゆっくりと走っている俺を抜いていったらしい。
 我々二人が一番の到着だったが、夜には15人ぐらいになった。夕食はこの夕陽の家で食べることにした。喫茶店も経営しているこのお店、食事もできる。ライダー用メニューは通常より安めに設定されているみたい。で、食事をするとサービスで付けてくれる「しじみ汁」が美味かった。すぐ目の前にある網走湖で取れたものらしい。ハッキリした味が続いていたのうれしかっった。また毎日お酒で弱った肝臓にオススメ。この宿の部屋の中
 食後、ライダーハウスに戻ると隣りの人がちょっと楽しげに話し掛けてきてくれた。東京からの人で、なんかすごいお酒に弱いのに飲んでしまってるらしい。明日の予定は稚内やけど天気次第とか。色々とおしゃべりタイムのあと、天気予報を確認。やっぱり北は駄目みたい。でも稚内は曇りとか言ってるねぇ。うーん、また明日も起きてから考えるかな。