7月31日 曇り時々晴れのち雨

 まだ雨は残ってたけど、予報では回復に向かうと言ってる。10時、雨が止んだタイミングで出発することにした。既にほとんどの人が出ていっている。飲み過ぎでSR娘はダウンしていたが、この時間にはなんとか復活。取り敢えず笑顔をみせていたんで安心かな。アメリカン娘と一緒に旅立っていった。
 最後が俺と松ちゃん。松ちゃんは今日は根室に行って、その後ここに戻るか進むか決めるらしい。晴れた日に釧路湿原を見たいので、明日そっち方面に行く予定にしている。ということでまたここに連泊するかもと言っていた。明日の宿は斜里町にある「クリオネ」というライダーハウスに泊まる予定にしているという。俺は湿原にはそれほど重きを置いていない。だから曇りでも別に良かったし、それ以上に少しでも進みたかったので中標津までは行くことにした。
 北海道上陸初日の7月28日の夕方から、7月31日の今朝まで4日一緒に過ごした友人とここで別れることになた。お陰で楽しい旅の始まりとなったことを感謝したい。共に今後は北を目指して行くから、また何処かで会えるかもしれないけどね。旅の無事を祈りつつ、俺が先に出発した。感慨にふけりながら走っていた。ところが釧路市を出る前に松ちゃんに追い越されていった。おぉーい。感動の再会はどーすんねんー!まったく。大阪で君の部屋まで遊びに行ってまうぞー。と手を振って走り去る彼を見ながら、ヘルメットの中で怒鳴っておいた。
 3日ぶりに一人で走り釧路湿原を目指した。普通に展望台から見ても面白くないので「岩保木山」という低い山の上から見ることにした。R391から遠矢というところで西への道へと進んでいく。道がダートになる直前にガソリンがリザーブになってしまった。ガス欠にビビリながら、比較的走り易いダートを恐る恐る走っていった。しばらく走ると道が分かれ道になっていた。
 真っ直ぐに続く道はこれまでの道幅と同じ幅で続いている。そして「←岩保木山」と書かれた方の左へ曲がる道は狭い。幅は車なら軽でないと無理。ワダチから車が通ったことがあるみたいやけど、本気のクロカンじゃないと駄目。バイクはオフロードなら何とかなりそうやけど、荷物満載の弱小トレッキングバイクに下手クソな俺ではちょっとキツイなぁ。と悩んでいたところに今、自分が通ってきた道を車とバイクがやってきた。
 彼らも車、バイクを停めて道を確認している。話し掛けてみるとみんな目的地は一緒。「じゃあみんなで歩いて行きますか。」ってことで4人で登山開始。車の二人は夫妻で旦那さんは前にバイクで北海道に来ていたらしい。バイクの人は二人の同僚で一緒のフェリーで来たらしい。この後は別行動になって帰りのフェリーでまた会うんだとか。話しながら、ピーカンに晴れ渡った青空の下を汗だくになりながらも、あまりきつくない道を15分ほど登ると少し展望が開けてきた。
 釧路湿原が眼前に広がっていた。釧路川が蛇行しているのがよく見えた。天気も回復し青空も垣間見える。「歩き」もなかなか良かったなあと思えた。このあと岩保木山の頂上へ。こちらの展望もまぁまぁかな。”海抜101m”という低い山の登山も楽しかった。 「細岡展望台」というのが別の場所にあるらしく、恐らくはそちらの方が良い眺めなんやろうけど、こういうのもアリやなぁと考えながらバイクに戻った。
 ガソリンが心配なのでR391に戻ることにした。一緒に歩いた3人はこのままダートを進んで細岡展望台に行くらしい。みなさん良い旅を。R391を北上中、「塘路」辺りで列車と並走してみた。向こうの運転手も気を利かせてくれて汽笛を鳴らしてくれたので、こちらも大きく手を振っておいた。乗客も楽しげにこちらを眺めていた。
 標茶町を過ぎ弟子屈町に入った辺りで雲行きが急に怪しくなってきた。摩周駅前を通過した時にはいつ降り出してもおかしくない感じに。そして「900牧場」の周遊ドライブコースを半分ほど走ったところで降り出した。ドライブコースを走り終えた頃にはすっかり雨。レインウェアを着込みR243で中標津に急いだ。
 R243から虹別というところで道道13号線に。この頃にはどしゃ降りになっていた。道が真っ直ぐだから80km/hで流して走れるけど、これが山の中のワインディングなら30km/hでも危ないかな。ほんとにどしゃ降りが続いた。途中、トンネル内でちょっと一休み。待っても止みそうにないし、かなりヤケクソ気味になりながら走っていった。中標津に近づくにつれ雨は小康状態に。「すしロード」という回転寿司屋を横目に見つつR272へ。今日の宿「なかしべつ温泉」を探す。うーん地図に示されてる場所には無いぞ。辺りを見回すと大きな店舗が立ち並ぶ道路が1本隣りに見えている。ははーん、あっちやなぁと進路変更。そっちに行ってみると案の定、こちらにあった。ツーリングマップルがミスかいなぁと思いつつも宿に着いて一安心。この頃には雨はすっかり上がっていた。
 広そうな宿内をチェックして受け付けへ。隣接して建っている「なかしべつ温泉」で受付をしている。温泉といってももうおなじみの大き目の銭湯か小さ目の健康ランドかといった感じ。田舎にはこういう施設が多い。地元の人も本当によく利用しているね。宿泊代1500円は高いと思ったが、このなかしべつ温泉を1回利用できるチケット付きだそうな。普通に入っても500円要るので実質1000円かな。でもライダーハウスの建物にも24時間入れる大浴場が男女別にある。湯元は同じらしい。全く風呂には困らないライダーハウス。更にここは徒歩50歩でコンビニ、さらに道路を挟んだ正面にホームセンターがある。「555」はここで買えるらしい。宿の建物は床が堅いということでマットもいくつか置いてあるし、テレビも新しく大きなものが据え付けてある。トイレも綺麗。コインランドリーもあるし。結構エエね。
 荷物を全部降ろして先ほど横目で見てた「すしロード」へ行ってみる事にした。ネタが大きい回転寿司らしい。ライダー歓迎のノボリも上がっている。バイクに乗ってきましたよ、と分かりやすいようにヘルメットを持って店内に。案内されて席に着いてしばらくすると「ライダーさんにサービスです。」と特製スープが出てきた。これは美味かった。魚のアラを出汁にクリープスープ風に仕立ててある。コクがあるがほわっとした口当たりの味わい。売り物にしたほうが良いよと言いたくなるね。寿司の方は確かにネタは大きかった。ただ鮮度とか値段は北海道の標準じゃないのかな。良いネタは高いしね。タラバは美味かった。
 夕日を背に受けながら宿へと戻る。コンビニでは勿論、寝酒を買い込み。天気予報を気にしつつ就寝。明日こそレインウェアを着たくないぞ・・・。