7月28日 曇りのち雨

 夜中2時過ぎに起こされた。頭の上側で寝てたブーちゃんが最悪の寝相やった。俺の枕をパンチしまくり、起きるしかなくなってしまった。まぁどうせ3時になったら起きるんやろうからと諦めて起きることにした。
する事も無いのでロビーに行ってみるとテレビが点いていた。衛星放送が放送されていたので天気予報を見ていると道北方面は雨。唯一天気がマシそうなのは道東方面。これでとりあえず、目指す方向は道央から道東にかけてに向かうことにした。行けるなら釧路まで行きたいね。定刻4時に小樽着。乗船は一番小樽上陸直後に撮影だったバイクは下船は最後。ギリギリまで寝てもいけたんや。
 小樽に降りてまず向かうのはコンビニ。朝食と新聞が目的。新聞で道内の天気予報を見てみるとやっぱり釧路のほうだけは明日までは持つかなぁといった感じ。北のほうは全く駄目。朝食を済ませると気を取り直してガソリンも一杯にして出発。さぁ北海道を楽しむでぇ!
 道道1号線で定山渓温泉経由で支笏湖へ、と考えて走り出したが朝里ダムの先は時間制限通行止めというやつで朝は7時まで通れないらしい。何とかならへんかなぁと思って手前のパーキングに止めて考えてたところに、トラックが4、5台やってきた。一人のドライバーが「まだ上は通れないよ。」という確実な情報を教えてくれた。うーん、ルートを再考。この時まだ6時、1時間もここで待つよりちょっと違う道を走っていくことにした。
 R5で札幌市の市街地手前まで行って、ばんけいスキー場から真駒内公園に抜けR453で支笏湖を目指した。途中、北海道三大秘湖「オコタンペ湖」というところに寄ったがイマイチやった。
 支笏湖のほうは中々良かったね。支笏湖と山並みを見ながら湖沿いに走る。支笏湖から離れ、森の中を苫小牧を目指す。この道もたまらなく直線の道路なのだが如何せん車も多い、何より道の両側に木立があるために見晴らしはよくない。
 交通量が増え道幅が広く斜線が増えだすとすぐに苫小牧だ。フェリーターミナルもある大きな港の近くと言う事で大型のトラック、トレーラーが多い。取り敢えずコンビニで今後のルートを考える。襟裳岬には行かないつもりだからしばらく行くと山の方へと進路変更しないとアカンね。
 苫小牧の先で「日高自動車道」を走ってみた。以前来た時にはこんなん無かったぞ。なんでもこの自動車専用道路は沼ノ端東から厚真までの区間は無料になっている。その無料区間だけ走ってみたが快走できて気持ちよかった。ところが後で聞いた話によるとこの道路の出口付近でよくネズミ取りをやってるらしい。80km/h制限の自動車道から60km/hの一般道になるところでやるのがパターンだそうな。苫小牧港に上陸して気持ち良く走り出した初っ端を捕まえる・・・とか。
 R235を南へ向かって走る。鵡川町で道道74号線に入り、平取町でR237へ。そのまま北上し日高町に入った。道の駅「樹海ロード日高」でちょっと休憩。R274を東に進み、日勝峠へ向かう。峠の頂上はトンネルになっている。日勝峠の展望台からの風景そこを抜けると素晴らしい景色が広がった。しかし、路肩は狭く交通量も多いのでとても停められない。4kmほど峠を降りていくと展望台があった。高台に作られた展望台まで歩いて上り、ようやく景色を眺めることができた。景色は良かったのだが、背後から黒い雲がドンドン山を越えてきている。ヤバイなぁと思いつつレストランで昼食。食後外へ出ると不安適中、雨がポツポツ来てしまった。
 雨中を長距離、走るのを避けるため目的地を帯広に決めてレインウェアを着て走り出した。清水町でR38に。帯広に近づくにつれ車も増えだす。雨は降ったり止んだり。帯広駅を過ぎたところで木の下にバイクを停めて雨宿りをしながら宿探し。帯広にはライダーハウスが何軒かあるが、まだ時間が3時にもなっていない。ワイン城目当てに池田町まで進んでみても良いだろうと、もう少し走ることにした。ライダーハウスも1軒あるようだし。
 池田町に着いた。「一福(いっぷく)」というライダーハウスを目指していたが、地図にはあまり詳しく出ていない。電話しても誰も出ないし、仕方なく目的地近くだろうと思われるところにあったGSで給油がてら聞いてみたらあっさり分かった。やっぱり地元のことは地元の人に聞くのが一番やね。
 宿の中に入ってみたら荷物が置いてあった。既に先客がいるようだ。バイクが無いのでどこかに行っているのだろう。受付となっている、道路を挟んだすぐ向かい側にある食堂「なかがわ」に行ってみた。ところが誰も居ない。呼べど叫べど返答なし。入り口の扉は鍵も掛かっていない。留守・・・かな。仕方ないのでバイクから荷物を降ろし宿の中へ入れた。序でに宿の中を探索。元々民家だったところをライダーハウスとして使用しているようだ。建物自体はそこそこ古いがひどく汚れているということもない。2階建ての建物の1階には2部屋が女性用として確保されている。この2部屋は他の何処よりも綺麗になっていた。2階が男性用で、まぁ特に問題ない状態。十分OKでしょ。探索を終えて再度「なかがわ」に行ってみると管理をしているおやじさんが帰って来たところだった。受付を済ませて宿代300円を払う。これで今夜の宿が決定。この「宿決定」の瞬間が一日で一番安心する。
 宿に戻って荷物の整理をしていると先客の人が戻ってきた。「こんにちは。」のニュアンスに大阪のかほりを感じたので「関西のかたですか?」と訊ねると、今は大阪に住んでいる学生らしい。(勝手に松ちゃんと命名。)ワイン城のほうへ行っていたとか。しばらく話をしていると新しい泊まり客が来た。大量の荷物と共に現れたおじさんはやたらと喋る。早口なんでちょっと聞き取りにくい。しかもかなりのマイペース&ゴーイングマイウェイな方。うーん、今晩はツライかもしれんなぁ。その雰囲気は松ちゃんも感じているようだ。風呂に行こうということで準備。その最中に更に次の泊まり客が来た。女性、しかもわりと綺麗。風呂から帰ったらゆくっりお話ししようかなっと。
 受付の時に教えてもらった「清見温泉」に向かう。すぐそこって言われたのに30分ぐらい歩いた。気を付けよう北海道の人の「すぐそこ」。距離の間隔が随分と違うようだ。温泉といっても街の公衆浴場。それでもさっぱりスッキリとして帰途に就いた。それにしてもおじさん、何かと文句を言い何かと自慢。うーんやっぱりツライなぁ。でも俺より松ちゃんのほうをお気に入りらしく集中攻撃。がんばれ、松ちゃん。ちなみに風呂で松ちゃんと相談しておじさんはテキトーにやり過ごそうということ密約を結んでおいた。
 宿へ戻って先ほどの女性と我々で「なかがわ」へ夕食。「みんな食べるよ。」という一言で「ブタ丼」にした。で、美味いのかどうかはみなさん来て確かめてください。食事しながら天気予報を見ていると天候はドンドン悪くなるらしい。唯一曇り時々雨ぐらいなのが釧路方面。ということで明日は釧路へ行こう。
 宿へ戻って小さく酒盛り。女性は横須賀から車で来ているらしい。北海道へはもう何回も来ていてちょっと本気で移住も考えてるとか。おじさんについては・・・めんどくさいんでパス。松ちゃんは私の良く知っている街に住んでいるとか。なんだかんだで明日は松ちゃんと一緒に釧路に行くことに。雨やしねー、一人よりは走る気、出るもんね。でもあんまり雨がひどいと、ここでここで連泊してワイン城に行くかもしれない。起きてから決めるよ。
 12時間走行の一日が終わり。